トランプ大統領が米朝首脳会談に前のめりな理由は、大統領再選の為に外交成果を上げたいからだ。
これは手嶋氏ならずとも誰もがそう考えている。
しかし、手嶋氏があえて書かなかったもうひとつの理由がある。
それはイランとの戦いを前にして北朝鮮との関係改善はどうしても必要なのだ。
北朝鮮に対し非核化交渉で一歩も譲らないなら、今度こそ北朝鮮は、米国が米朝合意を破棄するのなら核開発を再開すると言い出すだろう。
それだけではない。
イランと連携して米国と戦うと脅すだろう。
それだけは避けたいのだ。
米国は二正面作戦を避けてイラン攻撃を優先するつもりだ。
それはトランプ大統領の施政方針演説で明らかにされた。
ペンス副大統領がミュンヘン安保会議でその方針をくり返した。
米朝首脳会談が失敗に終わったら、そのシナリオが崩れかねない。
裏返して言えば米国とイスラエルのイランに対する圧力はますます高まっていく。
もし米国・イスラエルがイランを攻撃するような事になれば、中東は大混乱となり、テロが続出する。
日本はそんな中東情勢に決して巻き込まれてはいけない。
日米同盟にのめり込む差し迫った危険性がここにある(了)
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