これまでのどの首相もできなかった歴史的成果を喧伝して国民に信を問う。
そのはずであった北方領土交渉が、逆に安倍首相を腹痛辞任に追い込む。
そんな状況になってきた。
冗談で冷やかしているのではない。
メディアの報道がフェイクニュースでなければ、いま安倍首相が置かれている状況はそこまで厳しいものがある。
なにしろ、4島返還というこれまでの基本方針を曲げて2島返還でいいと譲歩した、その2島返還すら、返さないとダメ押しされたからだ。
なにしろ、これまでの首相が苦労して積み重ねてきた実績を、前進させるどころか、後退させてしまったからだ。
これだけでも内閣総辞職ものであるが、もっと深刻な事は、安倍首相自身のヘマな発言で、すべてがぶち壊しになったからだ。
もちろん、そのひとつは、プーチン大統領にロシア(北方領土)を取るか米国(日米同盟)を取るかと試されて、あっさり米国を取りますと言ってしまったことだ。
どこの世界に、恋人に私とあの女とどっちが好きかと迫られて、お前よりあいつの方が好きだ、と馬鹿正直に言う男がいるというのか。
だから安倍首相は女にもてないのだ。
この発言を見てプーチン大統領が安倍首相を見限り、態度を硬化させたのは間違いない。
そして、その失言に加えて、安倍首相はもう一つの大きなチョンボを年明け早々にやってしまった。
それは、安倍首相が年頭の記者会見で、「北方領土の帰属が変わる事について、ロシア住民に理解してもらわなければいけない」としゃべってしまったことだ。
これにロシアの世論が怒り、連日デモが激しくなり、さすがのプーチン大統領も北方領土はびた一文譲れなくなったのだ。
これを要するに、安倍首相自身の失言がすべてをぶち壊したということだ。
だから、みずからその責任を取って辞任するしかないだろう。
国内問題ではいくら失言やウソを繰り返してもごまかせる。
しかし、世界を相手の外交では失敗は許されないということだ。
辞任がいやなら、22日からの首脳会談を取りやめて、頭を冷やすべきだ。
北方領土問題は自分の力では解決出来ないことを認め、もっと国民から歓迎される政策に専念すべきだ。
二度と腹痛を起こさないように、自身の健康第一に専念すべきである(了)
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