まず、次の記事を黙ってお読みいただきたい。
「・・・対抗勢力たる野党の責任はもちろん重い。何よりも、民主党が自分たちの政権の失敗を総括したかどうかだ。民主党という割れた甕がある。その破片を拾って復元しようという話しだが、きちんとした総括がない限り、決して蘇らない。(きちんとした総括とは)当時、指導的な立場にあった人たちが責任を取る事だ。そもそも責任を取って議員を辞めるべき人たちがまた指導者になっている。厳しい言い方だが、それはむしろ邪魔だ。次の者が生まれない。だから政界再編の核は、自民党の中から出て来るのではないか・・・」
これは、石橋湛山に源流を発した自民党の保守リベラル派に身を置く元衆院議員の田中秀征氏が、発売中のサンデー毎日(9月30日号)誌上で倉重篤郎毎日新聞専門編集委員に語った言葉である。
民主党について語る部分は私が書いて来た民主党批判とまったく同じだ。
しかし、政界再編が自民党を核として起きるという点については、そうなれば面白いと思うが、私は懐疑的だ。
権力を握った自民党が二つに割れる事はない。
自民党の中の派閥交代による疑似政権交代が復活するというのがせいぜいだ。
安倍一強はやがて終わるだろうが自民党一強は続く。
野党の崩壊によって、これまで以上に半永久的に続く。
そんな政治状況の中で、野党の存在意義をどこに見出せばいいのか、そういう時代が来るという事である(了)
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