河野克俊統幕議長のように、安倍首相にゴマをすって出世させてもらう自衛隊幹部や、生活が保障されているという現実的な理由で自衛隊員になった者は別として、日本を守るために自衛隊をこころざしたまともな自衛隊員なら、いまこそ、安倍首相をボイコットしなければウソだ。
なにしろ、誰よりも自衛隊は違憲だと大声で繰り返し、自衛隊をおとしめているからだ。
口先でおとしめるだけならまだいい。
安倍首相が自衛隊に命じている任務こそ、自衛隊員を当惑させるものばかりだからだ。
きょうの東京新聞が書いた。
シナイ半島のエジプト・イスラエル停戦監視活動に、陸上自衛隊を派遣する事を検討していることがわかったと。
こんなアリバイ作りの、みっともない海外派遣はない。
安倍首相は積極的平和活動の名の下に、海外活動を自衛隊の主要任務にした。
しかし、危険な紛争地帯には、南スーダンPKOからの撤退を見るまでもなく、自衛隊を派遣したくない。
その一方で、安保法を強行成立させて海外活動を自衛隊の主要任務とした以上、どこかに派遣し続けないといけないのだ。
そこで目をつけたのがシナイ半島だ。
シナイ半島停戦監視団ほど安全な活動はないと言われている。
欧米の監視団に任せておいて十分なのだ。
これほど自衛隊をバカにした八百長派遣はない。
その一方で、きょうの朝日新聞が書いた。
中国の海洋進出をけん制するため、海自の潜水艦が南シナ海で訓練していた事がわかったと。
とんでもないことだ。
報道が教えてくれた訓練場所は、日本からはるか遠い、フィリピン沖の西紗諸島と南沙諸島の間だ。
まさしく中国が管轄権を主張する域内だ。
こんなところで海自の潜水艦の訓練を行うということは、中国と戦争しても構わないと言っているようなものだ。
日本の国防とは関係のないところで、二度とやってはならない中国との戦争を挑発する。
とんでもない事だ。
そんな仕事を命じられて、自衛隊員はただ黙って従うというのか。
中国との戦争は米国に任せておけばいいのだ。
繰り返して言う。
安倍首相に服従する自衛隊幹部や、仕事探しの為に自衛隊員になっている自衛隊員は別にして、まともな自衛隊員は、いまこそ安倍首相の命令をボイコットすべきである(了)
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