このところ朝日新聞が立て続けに安倍政権の外交・防衛政策について批判的な社説を掲げている。
すなわち、3日ほど前の社説で専守防衛の逸脱や防衛予算のGDP1%枠突破を憂いたと思えば、きょう8月1日の社説では、陸上イージスについて「導入ありきは許されぬ」と書いている。
その論調にはまったく同感だ。
しかし、その朝日新聞が決して言及しない言葉がある。
それは日米安保体制であり、その根幹である日米地位協定である。
もっとわかりやすく言えば日米同盟であり、日米軍事同盟だ。
日米安保を是認する限り、何を言ってもむなしい。
日米安保を是認しておきながら、いくら防衛予算を増やすな、オスプレイを飛ばすな、攻撃的な武器を買うなと言ってみたところで、意味はないのだ。
なぜならば、日米安保を是認する限り、日本は米国の要求に逆らえないからだ。
日本は米国に対して主権を放棄せざるを得ないからだ。
朝日新聞がそれを知らないはずがない。
知っていながら、きれいごとを言ってみる。
知っていながら安倍政権の対米従属を批判する。
そんな朝日新聞は不誠実だ。
偽善的であり欺瞞的だ。
対米従属を隠さず、安倍首相の外交・安保を手放しでほめる読売や産経の方がよっぽどバカ正直である(了)
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