午後5時から始まったトランプ大統領の記者会見を聞きながらリアルタイムでこれを書いている。
予想通り以上の米朝合意だ。
文字通り首脳同士の決断で物事が決まった。
そして金正恩はすべてをトランプに委ねた。
体制保証と引き換えに核放棄を誓った。
今度の米朝首脳会談の手柄をすべてトランプ大統領に与えた。
署名式の主役はトランプだった。
そして記者会見をすべてトランプ一人に委ねた。
こんな記者会見は初めてだ。
金正恩がそこまでトランプ大統領を信用したということだ。
そしてトランプ大統領は見事に一人で対応した。
記者の質問をすべて受け入れ、記者が納得いくまで答えた。
かつて橋下徹が大阪市長になりたての時、記者が止めるまでいつまでも質問に応じると誠意を示した、あの時を彷彿させる光景だ。
これこそが首脳会談であり、首脳の記者会見である。
そこにはウソも八百長も質問の打ち切りもない。
それにくらべてNHKはどうだ。
トランプ大統領が、記者の質問に答えて、拉致問題も話した、と言ったとたん、テロップを流した。
安倍首相の要請のおかげで拉致問題は取り上げられましたと言わんばかりだ。
トランプ大統領は、それ以上の具体的な事は何ひとつ言わなかったが、それでも大きな成果があったと言わんばかりだ。
悲しすぎる。
そして、トランプ大統領が記者に対して、まだ質問があるならいつまでも答えると話そうとした時に、NHKは中継を中断し、安倍首相の米朝首脳会談に関する記者会見を流した。
そこまでして安倍首相の出番をつくりたいのか。
そしてそこで安倍首相は何と言ったか。
米朝会談の合意を祝し、トランプ大統領の功績をたたえた。
そんなことは安倍首相に言われなくても、世界中が目撃したことだ。
そしてNHKは安倍首相の記者会見で、トランプ大統領の記者会見の中継を打ち切った。
もはやトランプ大統領の記者会見などどうでもいいと言わんばかりだ。
かくして歴史的な米朝首脳会談は終わった。
米朝首脳会談の後は、ただでさえ出番のない安倍外交であるが、完全に出番はなくなるだろう。
お願いだから邪魔な口出しはしないでくれと、北朝鮮も韓国も中国も、そして何よりもトランプ大統領の米国が言い出すだろう。
安倍外交は木っ端みじんに砕け散ったということである(了)
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