ついに空自のイラク日報の存在が明らかになった。
この中にこそ、自衛隊イラク派遣が憲法9条に違反していた動かぬ証拠がある。
名古屋高裁が自衛隊イラク派遣の違憲性を断じたのも、まさしく空自が米国軍の補給や物資(戦闘員や兵器)輸送をしていたからだ。
イラクを攻撃している米軍への紛れもない加担だ。
なぜ野党は、文書管理のずさんさや文民統制違反ばかりを騒ぎ立てるのだろう。
それも重要だが、それらは民主党政権時の3年間も行われていた。
民主党政権の時こそ、官僚を正しくコントロールできず、官僚の情報隠しを放任してきたのだ。
いずれ自民党はその事を指摘して来るだろう。
そんな事よりも、いま野党が真っ先に行う事は日報に書かれている内容を一刻も早く国民に公開するよう安倍政権に迫ることだ。
ここまで安倍政権の文書隠し、改ざんが国民の目に明らかになっている時だ。
もはや黒塗りで押し通すことは出来ないだろう。
そんな事をすれば国民に袋叩きにされる。
いまこそあらゆる隠ぺい文書の公開を実現する絶好のチャンスなのだ。
空自のイラク日報がすべて包み隠さず白日の下にさらされれば、イラク戦争開始の2003年以来、政府が憲法9条に反して米軍の戦争に加担して来た十数年間のウソ、いかさまが、すべて明らかになる。
安倍政権どころか自公政権が吹っ飛ぶ。
そして、与野党を含めたこの国の政治の、国民に対する背信が明らかになる。
いま国民が求めている事は、戦後政治の欺瞞からの決別である。
日本の政治は国民の手によって一から作り直さなければいけないのだ。
そして、その時は今を置いてない。
そのきっかけとなるのがイラク日報だ。
その時、新しい政治の軸となるものこそ、新党憲法9条が目指すものである。
なぜ野党の中から、いや自民党リベラルの中から、その事に気づくものが出て来ないのか。
10年以上も前のことだからといって、日本がイラク戦争を支持したあの歴史的誤りのことなど、みな忘れてしまったとでもいうのか。
それとも、今我々が目にしてるのは、国民から遊離した与野党の馴れ合いなのか。
その答えは、イラク日報の決着がどういう形で終わるかによって明らかになる。
もうすぐそれがわかる時が来る(了)
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