森友一色の報道に目を奪われて国民はまったく気づかないだろうが、ここにきて北朝鮮問題をめぐってトランプ大統領が米朝対話に前のめりになっている。
北朝鮮を攻撃して選挙を有利に戦おうとしているという見方とは真逆に、これまでのどの大統領もなし得なかった米朝関係の改善を実現して歴史に名を残そうとしているかのようだ。
米朝首脳会談はうまく行く、
北朝鮮は平和を望んでいる、その時期が来た、
ミサイルが上空を越えた日本は私の取り組みをとても喜んでいる、
などと言いたい放題だ。
まるで圧力一辺倒の安倍首相と正反対のごとくだ。
どっちが本当か。
それはわからない。
トランプ自身も分からないに違いない。
その時その時の気分と直感で判断しているかのごとくだ。
しかし、はっきりしている事がある。
それは安倍首相が100%トランプの側にあると思っているほど、トランプ大統領は安倍首相の事を思っていないということだ。
はたして安倍・トランプの緊密な関係は本当なのだろうか。
4月初めの安倍首相の訪米はうまく行くのか。
そう思っていたところ、トランプ大統領が3月9日の安倍首相との電話会談の内容をばらしてしまった。
いわく、安倍首相は北朝鮮の事ばかり言っていたと。
まるでそんなに心配するなと言わんばかりだ。
その上、電話会談で自分は伝えたと。
米国と日本の貿易をより良いものにするために日本の市場開放について話し合ったと。
やはりトランプはあの電話会談で安倍首相に譲歩を迫っていたのだ。
安倍首相が隠そうとしても、トランプはそれが自分の宣伝になると思えば何でもペラペラとしゃべる。
安倍首相が当惑することなどおかまいなしだ。
これがトランプ・安倍の本当の関係なのだ。
100%トランプ大統領の米国と共にあると繰り返す安倍首相は、そのトランプ大統領に大恥をかかされたということである(了)
日本政府は、政府間の交渉内容を明らかにすることは、相互の信頼関係を傷つけたくないということで公表しないという日本政府の対応は、
自国民も相手国政府にも不信感を残念ながら強めてしまいます。
今日、沖縄辺野古の工事差し止めの訴訟沖縄県の訴え退ける-那覇地裁
この判決はどんな根拠なのだろうかと思います?
米国は既に2004年4月の日米審議官級協議で、代替施設建設が2012年までに完了しないのであれば計画を見直すべきだと申しいれていた。
2005年時点でも辺野古移転は住民の強い反対により、建設は暗礁に乗り上げていた。米国は当初から計画見直しを訴えていた。
日本はそれに消極的であった。これは国立国会図書館にある公文書からの抜粋です。
公文書の重要性は、次のステップのために検証を可能にするものです。
米国が辺野古移転の計画見直しを訴えていたことをこの公文書で知りました。
北方領土問題の時のプーチン大統領もトランプ大統領も、ある種首脳会談を利用して、国民を誤った方向に向かわせる
日本の指導者を信用しないでしょう。
まともに交渉ができない政府が、沖縄県民を分断して、いつまでも負担をしいているのです。