早朝のNHKが流した。
トランプ政権はカナダとメキシコを貿易規制措置の例外国に指定したと。
それ以外の国でも配慮する国がありうると。
ビッグニュースだ。
このニュースは、安堵と失望を持って、これからメディアで大きく報道されるだろう。
安堵とは、例外国の一つに加えてもらえる可能性が出て来たからだ。
世耕経産相の米国乞いが加速することになる。
失意とは、日本が真っ先に規制の例外国になれなかったことだ。
少なくとも、カナダ、メキシコに加え、最初の例外国に入れてもらいたかったに違いない。
その一方で、EUや中国は筋を通している。
EUは報復制裁を課すと言い、中国はWTOに訴えると言っている。
貿易戦争になれば、米国産業や米国民の受ける被害も大きい。
トランプにとっては中間選挙を控え、大きな内政問題になりつつある。
最終的には米国は中国やEUと和解せざるを得ないだろう。
これを要するに、米国からの適用除外を得るにしても、筋を通して米国と交渉するにしても、いまの米国には日本は眼中にないということだ。
貿易規制をめぐる経済外交でも、日本は蚊帳の外に置かれてしまったということだ。
ここでもまた日本外交は後退してしまった。
そこには、経済外交華やかなりし昔日の面影はない(了)
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