南北対話に始まって南北対話に終わった平昌五輪外交合戦だった。
極めつけは、閉会式直前に行われた文在寅韓国大統領と金英哲北朝鮮代表の会談だった。
文大統領が「南北関係改善と朝鮮半島問題の本質的な解決のために米朝対話が速やかに開かれなければならない」と述べたのに対し、金英哲代表は、「米国と対話する用意が十分にある」と表明したという。
その発言を韓国大統領府が公表し、きょうの各紙が一斉に報じた。
これは、その直前にトランプ大統領が北朝鮮への先制攻撃もあり得ると恫喝した事に対する見事な韓国・北朝鮮の反撃である。
その言葉の真意はどうであれ、もはやトランプは、対話に応じる事無く戦争を仕掛ける事は出来なくなった。
そして対話に応じたらトランプは金正恩に勝てない。
金正恩には民族統一という外交的切り札がある。
そして、文大統領はそれを全面的に支持する。
それに対し、トランプにあるのは先制攻撃という脅しだけだ。
これを要するに、北朝鮮が話し合いに応じると表明した途端にトランプには勝ち目はなくなったということだ。
同じ独裁者でも、若造金正恩の見事な変わり身の早さだ。
そして、若造金正恩をその気にさせた文在寅大統領の見事な外交力だ。
果たして、米朝対話は始まるのか。
間違いなく始まる。
そして、金正恩と文在寅が南北対話を優先する限り、米朝対話は南北対話の露払いとなる。
アジアの平和に米国は不要である。
いや、米国こそアジアの平和の敵である。
南北対話を掲げて米朝対話が始まれば、そのことが明らかになる。
米国はアジアから出ていけと言われる前に、米国はアジアから手を引いたほうが身のためだ。
すべてに評価を落としているトランプだ。
せめてそれぐらいの事をしてみたらどうか(了)
トランプが攻撃に出るときは韓国からの信頼をなくすことを覚悟しないといけません。
中国に負けたくない米国として、そんなリスクを背負うでしょうか?
また北朝鮮から避難民が入ってくることは中国もロシアも望んでいない。ロシアはこれから大統領選挙です。
やはり、いやいやながら対話のテーブルにつくのではないでしょうか。米国は。
でなくても、米国は中東にも北アフリカにも介入していますから、これ以上のオペレーションは無理では?
湾岸戦争の時、フセインはブッシュに対して対話しようと直前に呼びかけていたが直後にドンパチ始まった記憶があります。
確かあの時私は民主主義国家の世界のリーダーだから対話を呼びかけた相手と対話せず軍事攻撃はないだろうと踏んでいましたが見事に裏切られました。
その後時は過ぎフセインを穴倉で捕らえて携帯していた拳銃を米軍に没収され、それを大統領執務室の壁に飾って触ってニンマリしているブッシュを見た記憶があります。
法治国家の長が押収物を不適切に管理、占有し悦に入るとはビックリしたものです。
なので残念ですがそれはトランプにも期待は出来ません。
でも、私の希望は対話に入って欲しいものだと期待したいです。