自衛隊を明記する事だけが目的の矛盾に満ちた改憲案を果たして自民党はまとめる事が出来るか。
野党はお手並み拝見で見ているだけでいい。
そして、そんな矛盾に満ちた改憲案が出てくれば、それを一蹴するだけでいい。
決して野党のほうから議論に巻き込まれるような愚をおかしてはいけない。
議論に巻き込まれてしまったら、議論は尽くした、あとは国民投票だという事になる。
そうなれば国民投票で押し切られるおそれが出てくる。
安倍首相の思うつぼだ。
そんな見え透いた手に乗ることなく、安倍改憲案など一蹴すればいいのだ。
そう私は繰り返して来た。
その考えは、いささかも揺らぐことはない。
それどころか、きょう2月25日の毎日新聞を見て、ますます強くなった。
毎日新聞が何と報じたか。
いわく、自民党憲法改正推進本部は、憲法改正で自衛隊の存在を書き込む場合、首相が自衛隊の最高指揮権を持つことを明記する調整に入ったと。
シビリアンコントロール(文民統制)を明確にするためだと。
ここまでくると、もはや悪い冗談だ。
安倍首相の存在自体がシビリアンコントロール逸脱の安倍首相に、自衛隊の最高指揮権を与えると憲法に明記してどうする。
もちろん、憲法案には首相と明記されるだけで、安倍首相とはどこにも書かれないだろう。
しかし、自衛隊明記の改憲案を強行するのは安倍首相であり、改憲案が国民投票で承認されれば、その改正憲法の下で自衛隊を指揮する初代最高指揮官は安倍首相となるのだ。
とんでもない事である。
このままでは、我々は、そんなとんでもない安倍改憲成立の共犯者になる。
そうならないためにも、我々は安倍首相の改憲案についての一切の議論を拒否し、一蹴するしかないのだ。
その思いをあらためて強めてくれた毎日新聞の記事である(了)
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to ask.
天木氏の述べる安倍改憲成立に私たち一人ひとりが共犯者になってはいけない。本当にその通りです。
国力の現実を無視して覇権を追い求めた責任。
その流れを世界との調和をないがしろにしてエスカレートさせた責任。
動き出した歯車を止められなかった責任。
むしろ煽った責任。
大きな犠牲を予測できたにもかかわらず最後の決断を回避した責任。
大きな流れに逆らえない(抗うことができなかった)という、自分自身への言い訳(受動的な言説)で責任主体の
回避の傾向。
以上は、日本人はなぜ戦争へと向かったのか-新潮文庫NHKスペシャル取材班編 はじめにの一部分です。
今の朝鮮半島問題への日本の政府の立場にも当てはまりそうです。
日本だけで300万人の死者を出し、近隣諸国に多大な損害を与えた太平洋戦争に至らしめたその道をなぜ選んだかを
考えることをやめてはいけないのです。
この問いこ そ高等教育の公民の要にすべきです。体験と感性での戦争イヤという世代が交替していくこれからは
きちんと問題を認識する必要があります。
そして安倍改憲 に対しても、メディアと権力と熱狂するネット応援団が共犯関係になっていないか見極 める国民になるべきですね。。