それにしても、この政治の混乱ぶりはどうだ。
もはや、いまの政治家にとって、北朝鮮のミサイルも、福島原発事故の垂れ流しも、国民生活の困窮も、まったく目に入らないに違いない。
それもこれも安倍首相と小池百合子のせいだ。
安倍首相が大義なき解散をして、小池百合子が安倍自民党をぶっ潰すと宣言したからだ。
この小池劇場については賛否両論あるだろう。
しかし間違いなく言える事は、彼女はこれまでの日本の政治のモヤモヤぶり、いかさまぶりを、見事に国民の前に暴露してくれたということだ。
まず安倍首相のいかさまぶりだ。
小池百合子の顔と安倍晋三の顔がツーショットで映し出されるたびに、あの疫病神のような安倍晋三から票が逃げて行く。
そんな安倍晋三の首をすげ替えられなかった自民党はこれで終わる。
次に野党第一党の民進党のいかさまぶりだ。
改憲・安保政策で踏み絵を踏まされたというのに、それでも小池新党についていく。
唯の一人も、それに反発して新党をつくる者が出て来ない。
民進党には本物の護憲派はいなかったということだ。
そして野党共闘は共産党が仕掛けていた事がバレタことだ。
なぜ共産党はこれほど小池百合子に怒るのか。
安倍首相以上に怒っている。
それは野党共闘を見事に潰されたからだ。
同じように市民連合が怒っている。
市民連合とは共産党シンパだったということだ。
そして共産党主導であらたな野党共闘をつくるという。
社民党がその共産党と統一候補を立てるという。
それだったら、はじめからそうすればよかったのだ。
左翼イデオロギー政党が突出しては国民がついて来ないと民進党を利用しようとしていたとすれば、国民を馬鹿にしたとんでもない上から目線だ。
そして最後に小池百合子のいかさまぶりだ。
この国の外交・安保政策と憲法9条を踏み絵にしたのは正しかった。
なにしろ、その二つは、象徴天皇制と並んでこの国の戦後の三位一体の矛盾した国体であるからだ。
矛盾した国体は正さなければいけない。
だから安保法反対の議員を受け入れなければいけなかったのだ。
矛盾した日米同盟と憲法9条の二つのうち、日米同盟を優先してきたのが自民党であり、その行き着く先が安倍晋三というトランプ従属政権だ。
それを否定してこそ希望の党になれる。
退位される天皇陛下もまさしくあのお言葉で日本と日本国民の統合の象徴である天皇は護憲であるべきだと訴えらえたではないか。
小池百合子は良くも悪くもこの国の戦後政治のいかさまぶりを暴露してくれた。
暴露ついでに自分のいかまさぶりまで暴露するとは、これ以上ないオチだ。
いまこそ、憲法9条は日本の、いや世界の宝だと主張し、実践する国民的な政党が出てこなければいけない時である(了)
天木先生のこの内容はひどい。他を批判するだけだ。その論理の飛躍が、ここでこそ憲法9条だ!での結び。もうだれも、北朝鮮のごとき振る舞いの政争を”辞められない止まらない”について行けていない証左がここにあるように思う。
あめりか物語でいいのなら、憲法や九条はいいと思うよ。だって、憲法9条のオカゲでアメリカ軍が居座ってこの国を守ってくれるんだから。だけど、その代わり、日本人は奴隷になり続けなくちゃいけないよ。命あってのモノダネだから、奴隷でもいいか。