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日本国民はこのまま黙ってトランプ訪日を歓迎していいのか

 きのう9月13日の朝日新聞が一面でトランプ大統領の11月4-6日の来日をスクープ報道し、きょう14日の各紙が一斉に後追い記事を掲げた。

 朝日のスクープと書いたが、実はこれはスクープでも何でもない。

 今年2月に安倍首相が訪米し、トランプ大統領と初会談をした時、訪日を招待し、トランプ大統領がそれを受け入れていたからだ。

 11月にベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の前後に、日本だけでなく中国や韓国を訪れる事は、もはや規定路線になっていた。

 各紙が報じる記事の内容も目新しいものは何もない。

 11月初めといえばもうすぐだ。

 米国大統領の公式訪問であるから、その準備は周到に進められているはずだ。

 それにもかかわらず、これまで、トランプ来日の事がまったく報じられなかった事の方が異常だ。

 なぜトランプ来日のニュースが報じられなかったのか。

 それは、安倍首相としてはあまりはやくから話題にされるとつまらない事になるからだ。

 思い出してほしい。

 トランプ大統領が誕生した時、安倍首相より早くトランプ大統領と首脳会談を行った主要国首脳は英国のメイ首相だった。

 あの時メイ首相はトランプ大統領の訪英を招待し、トランプ大統領はこれを喜んで受け入れた。

 しかし、その後、英国民の間で、あんなトランプをエリザベス女王に会わせるわけにはいかないという激しい反発が起き、結局トランプ大統領の訪英は事実上の棚上げ状態になった。

 それを見た安倍首相は、日本でも反対運動が起きるのをおそれて、直前までトランプ大統領の来日を発表したくなかったのだ。

 ところがいよいよAPEC首脳会議が近づき、米中首脳会談も固まった今、中国に遅れてはならないとばかり、政府筋が流し始めたのだ。

 なぜ朝日がいち早く書いたのか。

 それは朝日が安倍首相に批判的だからだ。

 こんな訪日を日本国民は歓迎していいのか、と国民に問うているのだ。

 その朝日が、他紙に先駆けて、きょう9月14日の紙面で教えてくれた。

 安倍首相はトランプ大統領の初来日の日程の中で、ゴルフをすることを考えていると。

 同伴するゴルファーの調整も進めていると。

 こんなパフォーマンを許していいのか。

 しかし、朝日が書かないもうひとつの大きな問題がある。

 それはトランプ大統領の天皇陛下謁見だ。

 北朝鮮への先制攻撃をも辞さないようなトランプ大統領を天皇陛下はどのような気持ちで迎えるのだろうか。

 これは安倍首相のさらなる天皇陛下いじめではないのか。

 アングロ・サクソン同盟の英国民でさえ、トランプを女王に会わせるわけにはいかないと一大署名運動を起こし、トランプの訪英を延期させたのだ。

 日本国民は、このまま黙ってトランプ大統領の来日を許し、安倍首相の支持率回復に手を貸していいのか。

 朝日新聞はそう言っているのである。

 日頃から朝日批判を繰り返す私だが、この朝日の問いかけには全面的に賛成である(了)

 

 

 

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  1. まだ生きてたのか既知がい爺。日本のためにさっさと死んでくれ。

  2. インドで安倍首相が、日本向けでは北朝鮮に圧力を強化することで一致というが、インドも5ヵ国だけ核を持ちながら、他国はもってはいけないというのは不平等と強く反発して、核拡散防止条約にも加盟しなかった。北朝鮮問題に本当のところどう答えたのだろうか?

    今朝のミサイル発射を受けてこの世の中から核兵器廃絶して。

  3. トランプ大統領と安倍首相は、この世界で最悪コンビです。米国、日本ともにイヤな世間になっています。自分の身の回りに、生き方の純粋だと思える人が一人や二人いるものです。今、息苦しい世の中になってきたというのがそういう人たちの反応です。

    まさに、庶民や天皇陛下の目指す日本とは、真逆になってきて居ます。北朝鮮問題でも、圧力・圧力だけてなく米韓の一回軍事演習をやめればと日本がアドバイスできる日米関係なら、事態が進展した可能性もありました。

    人種差別に疎いトランプ大統とその周辺に、日本が対等な立場でいられる訳がないのです。

    覇権国家の争いの下手な演出までする安倍首相です。今度のインド訪問も、ロシアと同じです。親しい仲間の安倍首相とモディ首相は10回もあっている。インドの高速鉄道の起工は総額為替レートがあるが、1.7兆円の大きなものだ。インドの野党は、鉄道事故ばかし起きて、その原因や、犠牲者の賠償金も払われていない。
    この現状では難しい。でも日本では、今回1900億円の円借款供与と報じられた。また中国の海洋進出に対して、7月に最大規模の米国、インド、日本の軍事演習をした。安全保障問題でも協力強化。原発輸出の可能性も話題になると。インドのメディアは報じている。

    トランプ大統領は、この時期に日本と韓国には来るべきではない。米国が戦後になっても好き勝手にできる基地がある国と休戦協定約束した3ヶ月過ぎても、米軍が残った国に、トランプ大統領がくるのは相応しくないのです。

  4. トランプは日本にとり必要悪かもしれないですね。

    北朝鮮の核武装を容認せざるを得ない状況が作られています。

    これはトランプ政権の後付け策かもしれませんが、極東・東アジア戦略の変容が見え隠れしています。

    実際、トランプは大統領になる前に、米軍の日本からの撤退に言及していました。

    そのトランプの発言に対し、その時には、我々、日本・日本人は、余りにも非現実的で短絡的な物言いだと

    捉えていましたが、今になってみれば、その突拍子もない発言は、強ち今の状況を見越したものであり、

    満更、ホラではなかった事を、窺わせます。

    日本の「安保ただ乗り」に対し、ビジネスマンとしてのトランプ感覚が、米軍撤退という単純なコメントを引き出し、

    今後は、日本の防衛は日本が主体となり行うべきだとも、言っていたのではないかと振り返ります。

    安保ただ乗りじゃなく、駐留米軍費用の殆どを日本が負担させられてるのにと、全く分かっていないトランプに

    唖然とさせられたものでしたが、日米同盟にアレルギーを抱く者には、ヒラリー・クリントンではなく、

    トランプに大統領選で勝利してもらう方が、日本にとっては都合が良いなどと、これまた都合良く考える人達も

    多く居たのではないでしょうか。何故かと言うと、自衛隊を名実ともに軍隊に昇格できるチャンス到来であり、それは取りも直さず改憲

    への道を急ピッチに推し進めていく事であって、改憲論者など保守派は、願ったり叶ったりとなるからでした。

    私も、今となっては、こんなトランプを、逆手にとって大いに利用すれば良いのではないかと、最近、思うようになりました。

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