新党憲法9条

憲法9条それは希望

安倍政権を助ける事になるハガティ米駐日大使の着任

 今朝のNHKニュースが繰り返して流した。

 ついに米国議会がハガティ米駐日大使を承認したと。

 これにより今夏にもハガティ米駐日大使が日本に着任する見通しであると。

 このニュースは明日の各紙で大きく報道されるだろう。

 そして、ハガティ大使が着任すれば、あの友好親善を演出しただけのお人形さんキャロライン大使とは対照的に、外交、安保、経済関係のあらゆる分野において日米関係を主導していく事になる。

 連日のようにメディアはハガティ大使の政治的発言を報道するだろう。

 その最大のものは対日経済圧力だ。

 いよいよ日米経済交渉が本格的に始まる。

 ハガティ大使は、米国一国主義のトランプの対日攻勢の代理人としてふるまう。

 ハガティ大使により、いよいよ安倍政権を窮地に追い込む事になる。

 ふつうは誰もがそう考える。

 しかし、私はその逆に、ハガティ大使の着任によって安倍政権はさらに強化される事になると考えている。

 なぜか。

 それは、ハガティ大使の着任によって、野党の出番がますますなくなるからだ。

 野党は安倍政権を批判、攻撃する時は元気がある。

 しかし、安倍政権に命令している米国に対しては、まるで借りてきた猫のように弱いからだ。

 自民党以上に対米従属になる。

 その好例が菅直人民主党首相のTPP絶賛だった。

 外交・安保政策はもちろんの事、経済政策についても、どんなに米国の要求が理不尽であっても、野党は米国に面と向かって批判できないのだ。

 日米関係重視という「国是」に異を唱えて、国民から見放される事をおそれる。

 だから、ハガティ大使が着任し、安倍首相がそのハガティ大使と日米関係重視のパフォーマンスを繰り返しても、それを正面から批判しない、出来ないのだ。

 かくて安倍首相はハガティ新駐日大使の着任とともに、みずからの政治的立場を強化する事になる。

 ハガティ大使と一緒になって日米同盟強化のパフォーマンスに明け暮れ、野党もまた泣く子と米国には勝てないから、そんな安倍首相のパフォーマンスに文句を言えない。

 日本を代表してハガティ大使と一緒に行動する安倍首相の姿を毎日メディアで見せつけられる国民は、やはり安倍首相に頼るしかない、となってしまうのだ。

 そんな米国から自主、自立できるのは憲法9条を誇る日本だけだ。

 そんな米国に対し、正しく日本の主権を取り戻す事が出来るのは、憲法9条を国是と訴える新党憲法9条だけだ。

 それに気づく政治家があらわれるだろうか(了)

 

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