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ついにメルケル首相が口にした米国との同盟関係の見直し

 きょうの各紙が報じている。

 ドイツのメルケル首相が28日、総選挙に向けた講演の中で、サミットを振り返って次のように述べたと。

 「他者に頼り切りになる時代は終わりつつある。欧州は、自らの手で自分たちの運命を決めなければいけない」と。

 これを各紙が一斉にこう解説している。

 トランプの大統領の態度に失望したメルケル首相が、米国との二国間関係はもはや通常の関係ではいられないと、メルケル首相が考え始めたと受け止められていると。

 このメルケル首相の発言は、同時にメルケル首相が講演の中で語った「(仏に対し)ドイツができる助力はしたい。ドイツがやっていけるのは、欧州がうまくいけばこそだからだ」という発言や、

 「米国や英国との友好関係を保ち続けるのは、もちろんだ」という発言と併せ考えると、これからは欧州の安全保障政策は、NATO最優先の同盟関係から、米仏が中心となって欧州の手で確立すべきだと宣言したということにほかならない。

 この発言を総選挙に向けた講演の中で訴えた意味は大きい。

 日本も、「米国との友好関係を保ち続ける事のはもちろん」だが、「アジアの安全保障はアジアの手で確立すべきだ」という政治家が出て来てもおかしくはない。

 いや、出て来ないと世界から取り残されていく。

 対米自立外交を実現するのは、トランプが大統領が米国の大統領である今をおいてない。

 そうメルケル首相は教えてくれたということである(了)

コメント & トラックバック

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  1. 文中「NATO最優先の同盟関係から、『米仏』が中心となって欧州の手で確立すべきだ」は誤りで、「NATO最優先の同盟関係から、『独仏』が中心となって欧州の手で確立すべきだ」が正しいですね。

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