制服組のトップである河野克俊統合幕僚長がきのう5月23日、日本外国特派員協会で記者会見をして、安倍首相が明言した憲法9条に自衛隊を明記する改憲案を、「非常にありがたい」と語ったらしい。
この河野統合幕僚長ほどシビアリアンコントロールを無視して発言して来た自衛官はいない。
この河野統合幕僚長ほど日米同盟重視し、時の政権に迎合する言動を重ねて来た自衛官はいない。
今度の発言は、「憲法は非常に高度な政治問題で、統幕長という立場から申し上げるのは適当ではないと思っている」、とわざわざ前置きしてしゃべっている。
これは確信犯だ。
個人的意見であると前置きすれば何をしべってもいいはずがない。
問題発言になるのを知って発言しているのだ。
要するに増長しているのだ。
安倍首相が守ってくれると確信しているのだ。
何を言っても問題にならないと、野党を舐め切っているのだ。
野党共闘は、この河野統合幕僚長の暴言を許してはいけない。
まだ国会は開会中だ。
まだ安倍首相はサミット外遊に出かけていない。
千載一遇のチャンスだ。
野党共闘は、共謀罪の強行採決に怒って参院の審議入りを遅らせるような姑息な手段に訴えるのではなく、今すぐ国会で河野統合幕僚長の暴言を追及して、河野統合幕僚長の首を取れ。
安倍首相にそれが出来ないなら、サミット外遊に待ったをかけろ。
敵失を見逃してはいけない(了)
2016年11月26日の毎日新聞ニュースで:統合幕僚長の定年6カ月間延長。2017年の5月27日までになります。この定年延長も安倍首相によるものです。さらに延長ですか。それとも定年に際して、自衛隊トップにしてもらったお礼で安倍首相へのエールとするなら代償は日本にとって余りにも大きいです。産経ニュースに外国特派員協での会見要旨が掲載されていますが、天木氏が指摘しているように暴言で、国の安全保障としても大問題です。