国内では共謀罪や加計疑惑でしりに火がついているというのに、またもや26日から安倍首相は外遊する。
今度はイタリアへサミット参加だ。
そんな中で北朝鮮がまたもや弾道ミサイルを発射した。
この執拗さは、もちろん米中韓国に対するメッセージである。
しかし、なによりも、金正恩による安倍首相に対する痛烈な面罵ではないか。
そう思わせるような執拗さとタイミングである。
北朝鮮の核問題の直接の当事者は、いうまでもなく北朝鮮と米中韓の三か国である。
南北統一の一方の当事者である韓国が、当事者の筆頭である事は言うまでもない。
米韓と朝鮮戦争を戦い、いまでも北朝鮮と同盟関係にある中国が当事者である事もその通りだ。
そして北朝鮮が体制維持の保障を求めてシグナルを送り続けている米国が北朝鮮にとって一番重要な当事者であることは誰もが認めるところだ。
いまや世界の二大覇権国である当事者の米国と中国が、4月の首脳会談で北朝鮮の核について100日間の取引をした。
韓国は文在寅大統領の下で対北朝鮮外交を一新しようとしている。
そのような直接の当事国たちが、北朝鮮の核を巡っていま必死の外交ゲームを展開している。
そんな中で、何の影響力も持たない米国の子分のような安倍首相が、ひとり北朝鮮の危機を煽って、北朝鮮包囲網を世界のどの国よりも大声で騒いでいる。
そして安倍首相は更なる愚を重ねようとしている。
安倍首相は今度の北朝鮮のミサイル発射を受けて記者を前にこう語った。
世界に対する挑戦だと。
26日から始まるG7でしっかり議論したいと。
その意図するところは、国連安保理決議によるさらなる制裁強化をはじめとした対北朝鮮包囲網の強化だ。
しかし、安保理制裁決議の強化はまとまらない。
G7には中国や韓国は参加しない。
なによりも、北朝鮮のミサイル発射は脅威ではないとまで言い切るプーチンのロシアは不在だ。
そんなG7で北朝鮮包囲網を説く安倍首相はピエロだ。
北朝鮮の執拗なミサイル発射は、もちろん米国や中国、韓国に対するメッセージである。
しかし、私には何よりも安倍首相に対する金正恩の痛烈な批判であるように思えるのである(了)
Comment On Facebook