ひさしぶりにパレスチナについて書いてみる。
あまりにも腹立たしいからだ。
きょう4月25日の毎日新聞が、エリコ(ヨルダン西岸)発、大治朋子記者の書いた一段の小さな記事を掲載していた。
パレスチナ経済発展のため日本が支援する援助の10周年記念式典に岸信夫外務副大臣が出席したと。
そのあいさつの中で岸信夫外務副大臣は、イスラエル占領下にあるパレスチナだが、自立的な経済発展は「地域で誇れる国家」の建設になる、と呼びかけたと。
よくもこんな援助が出来るものだ。
よくもこんな挨拶ができるものだ。
よくもこんな記事が書けるものだ。
日本のパレスチナに対する援助は、いつなんどき、占領者イスラエルのパレスチナ攻撃で水泡に帰す危険にさらされる。
実際のところその実例は過去に何度もあった。
日本政府はただの一度もイスラエルに損害賠償を求めた事はない。
そんなところに、よくも国民の了承もなく血税を使えるものだ。
イスラエルのパレスチナ入植は、世界が認める国際法違反だ。
それにもかかわらず、パレスチナ人は怒りと屈辱の中に放置されたままだ。
そのパレスチナ人を前に、何が「地域で誇れる国家」の建設につながるだ。
岸信夫外務副大臣は、パレスチナだけを訪問したわけではない。
パレスチナを占領しているイスラエルを訪問し、イスラエル要人と話をしているはずだ。
その事を大治記者はひとことも触れていない。
これを要するに、岸信夫副外務大臣は、いちはやく連休の外遊に入っているということだ。
その大義名分がパレスチナ支援10周年記念式典という偽善外交だ。
いかにもイスラエル寄りの毎日新聞が書きそうな記事だ。
大治記者にふさわしい記事である(了)
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