小泉純一郎氏独白60分「安倍さんは辞めざるを得ない」
そういう見出しにつられて週刊朝日(4月10日号)を買って読んだ。
何のことはない。
小泉節のオンパレードだ。
いわく、まさかコロナ危機が起きるとは思わなかった、東京五輪が延期になるなんて思わなかったと。
いわく感染が広がれば緊急事態宣言もあり得ると
いわく小池都知事の続投しかないと前からそう言っていただろうと。
いわく安倍首相が原発をゼロにすれば野党はもちろん自民党も反対できないと。
いわく、遺書公開であんなひどいことやっていたことがわかったと。安倍首相の責任は大きいと。
自分や妻がかかわっていたら総理も国会議員も辞めると言ったからこんなことになったんだと。
あの発言を聞いた時に辞めざるを得なくなると思ったと。
そして、週刊朝日の見出しの言葉が続く。
誰が見たって関わっていることはわかるじゃないか、嘘を言っているということだろう、いずれ辞めざるをえないという考えは今も変わらないね・・・と
さすがは国民的人気を持ち続けた小泉純一郎氏だ。
誰もが考えていることを言っている。
そして誰もがそれを面と向かって安倍首相に言えない事を言っている。
そして、見事にイラク戦争に賛成した誤りや、郵政改革が失敗したことを週刊朝日は小泉氏に聞こうとしない。
売るためだけの週刊朝日の独白60分だ。
安倍首相を自分の手で辞めさせてからそれを言えといいたいところだ。
しかし、この独白でも読む価値のある場所が二カ所ある。
ひとつは小泉首相の野党嫌いを証明しているところだ。
山本太郎のことを聞かれて、「山本さんは(という人物を)あまり知らないんだよ」ととぼけている。
そして、バラマキはよくない、消費税はこれからも重要な財源だ、と、まるで財務省を代弁する様な事を言って山本太郎の主張を否定している。
かつて小泉純一郎首相は、「それは共産党の意見だろう」と一蹴して共産党とのあらゆる議論を否定した。
まさしく小泉純一郎は山本太郎と共産党を認めない。
根っからの野党嫌いであり、自民党の守護神なのである。
二つ目は最後に小泉進次郎を語ることを忘れないところだ。
叩かれなかったらろくな政治家にしかなれない。
しかし、まだ力不足だと。
つまり、時期がくればミスター自民党になれるといっているのだ。
自ら親ばかと認めるだけのことはある。
ばか親に終わるらないよう願うばかりだ(了)
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