いつまでたってもコロナウィルス騒ぎは終わりそうもないが、発売中の週刊新潮(2月13日号)の連載コラムで櫻井よしこ氏が次のように書いているのを、見つけた。
「・・・一党独裁体制の下では必ずといってよいほど、国民の命も幸福も、社会の安寧も、軽んじられる。
社会をむしばむ異常や不条理に関する情報はみな隠される。
国民生活は息苦しくなり、弱い人ほど苦しめられる。
党や国の面子の前に、多くの国民は命さえ奪われる。
これが一党独裁国家の現実である。
こんな悲惨な状況に陥ったことについて、習氏の責任を問う声はまだ大きくはない。
共産党にとって自らの生き残りのためにも今はウィルス制圧が最優先であり、指導者の責任を問う余裕はないのであろう。
しかし、ウィルスは共産党の土台を深く切り崩しつつある。
中国経済は壊滅的影響を受けつつある・・・中国共産党の力の源泉は経済成長による富の配分にあるが、それができなくなったときの中国国民の怒りには烈しいものがあろう。
下からの革命で政権を倒してきた中国の歴史を振り返れば習近平体制の展望は暗い・・・」
よくもここまで中国たたき、習近平たたきができるものだ。
いまや、日本経済は、中国がくしゃみすれば肺炎になるくらい中国経済と一体になっているというのにである。
しかし、この櫻井よしこ氏の書いていることは、日本の総意のごとくだ。
なにしろ、いまや、東京新聞が習近平叩きの先頭に立ち、日本共産党が中国共産党を酷評している日本になてしまった。
一億総「櫻井よしこ」化した感のある日本になってしまった。
4月の習近平主席の国賓訪日はもはやないだろう。
東京五輪がどうなるかである。
コロナウィルス騒ぎが政局になる事はありえないが、コロナウィルス騒ぎが日本を危機的状態に追い込む事は十分にありうる。
リーマンショック級の経済ショックに見舞われるおそれがある。
野党の出番はますますなくなる。
日本は、習近平叩きをするのではなく、習近平に協力してコロナウィルス災難を克服することに全力をあげるべきである(了)
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