5月19日に拉致被害者家族会が東京都内で大集会を開いた。
私はこの大集会のことを10日度前に蓮池透さんとの電話で聞いていた。
安倍首相が無条件で金正恩委員長と会うと最初に語ったのは5月1日、産経新聞のインタビューだった。
そして安倍首相は5月6日の夜にトランプ大統領と電話会談し、その直後の官邸内の記者会見で、過去の清算にまで言及して無条件の首脳会談をくり返した。
それを見て私はひょっとして一気に事態は動くのかと期待し、その事をブログに書いた。
そうしたらそれを読んだ蓮池透さんから電話があり、それは甘い、19日に拉致被害者家族会が「即時、全員生還」を訴える大決起集会を開き、そこに安倍首相も出席する事になっている。無条件で首脳会談など出来るはずがない、そう言っているだけだと言って来たのだ。
だから私は19日の拉致被害者家族会がどのようなものになるか注視していた。
そしてそれを報じるきのう5月20日の各紙の記事を見て驚いた。
安倍首相は拉致被害者家族を前にして次のように語ったというのだ。
「(現時点では)会談のめどは立っていない」と。
これが本当なら驚きだ。
何の根拠も、成算もなく、「無条件で会う」と言っていたということだ。
そして、全員をひとり残らず即時、生還させてほしいという拉致被害者家族会の要望に対し、安倍首相は集会に先立ち面会して、次のように語ったという。
「拉致問題は安倍内閣で解決する」と。
これを要するに、安倍首相と拉致被害者家族会は、安倍首相に一日でも長く首相を続けてもらいたいためのキャッチボールをしているのだ。
蓮池透さんに電話をかけて、やっぱりそうでしたねとはなしを聞こうとしたら、返ってて来た言葉は、もう拉致問題について一言もしゃべれなくなったというものだった。
やはり拉致問題は安倍首相の最大の弱点だということである(了)
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