ここまで強硬な発言をくり返すラブロフ外相を前にして、さすがに安倍・プーチン首脳会談の成功は見通せなくなってきた。
この新事態を前にして、二島先行返還で北方領土問題は進展すると主張して来た鈴木宗男・佐藤優コンビは、何と言い訳するのだろう。
そう思って探してきたが、なかなか見当たらなかった。
そしてついにきょう1月20日の産経新聞紙面で佐藤優の意見を知る事が出来た。
そして驚いた。
なんと、ラブロフ外相の強硬発言に過剰反応をしなくてもいい、これはロシア国内向けの強硬発言であるというのだ。
ラブロフ外相は、「ロシア国内を説得するために日本の不法占拠論を認めるわけにはいかない。この点をよく知恵を出してほしい」と河野外相にメッセージを送ったというのだ。
「日本外務省がこの宿題を解かなくてはいけない」と外務官僚に無理難題を押し付けている。
そもそも第二次大戦の結果、南クリール諸島はロシア領になったというラブロフ外相の主張は、ソ連時代から一貫したロシアの主張を繰り返しただけだ、とまで言ってロシア側を忖度している。
これには呆れた。
佐藤優は、北方領土問題の2島先行返還を厳しく批判する袴田茂樹氏を、ソ連時代のスパイだと言わんばかりに週刊誌(アサヒ芸能)の自らの連載で二度にわたって攻撃して来た。
いざとなればその証拠をばらすとまでいって脅した。
袴田茂樹氏は、その言葉をそっくりそのまま佐藤優に返したいと思っているだろう。
北方領土問題は一強の安倍長期政権でも解決出来ない。
出来るとすれば、解決出来た振りをする事だけである(了)
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