本屋で橋下徹が書いた「沖縄問題、解決策はこれだ!」(朝日出版社)という本を見つけた。
1月21日初版というから出たばかりの本だ。
著者とそのタイトルにつられて買い求め、きのう一日かけて読破した。
そして思わずうなってしまった。
最初に驚いたのが本の冒頭に大田實海軍少将の辞世の電報を引用しているところだ。
すなわち、捨て石を覚悟で戦い、死んでいった沖縄の人々の事を忘れず、後の日本政府は沖縄の事を大切にしてほしいと懇願して自決した司令官の事だ。
安倍首相にとってこれほど覚悟を迫る言葉はない。
それを野党や左翼が言っても効果はない。
安倍首相が次期首相とさせたいと思っている右翼の橋下徹が引用しているから意味があるのだ。
そしてその本の中身である。
沖縄が本気で基地問題を解決したいなら、本土の野党にたよることなく、沖縄のことを国政に本気でぶつける自前の政治家を本土に持たなくてはいけないと主張する。
沖縄の地政学的な有利性を逆手にとって、日本政府と米国と中国に沖縄を高く売りつけろと説く。
高く売りつけて、独立とまではいかなくても、一国二制度のような究極の自治を目指せと説く。
極めつけは、日本政府が言う事を聞かなければ、中国と話をつけて自立経済発展計画を実現せよと説く。
その通りである。
ここまで橋下徹が書いた以上、橋下徹は逃げられない。
もし玉城知事が橋下徹のこの本を読んで、橋下徹を沖縄自立の知事特別補佐官として三顧の礼で迎えるなら、橋下徹は国政などにかかわる余裕などなく、玉城知事の要請を受けるしかない。
大田實司令官の霊に報いるために、担当補佐官として沖縄の為に、安倍政権と渡り合うしかない。
私が玉城知事ならすぐに動く。
メディアの見ている前で橋下徹をほめ殺し、橋下徹を逃げられなくする。
橋下徹は日米同盟を是認し、改憲論者だ。
だから辺野古移設反対とは一言も言わない。
しかし、それでいいのだ。
だからこそ安倍首相は聞く耳を持たざるを得ないのだ。
そして、沖縄が自立した経済圏に発展するなら、米軍基地はおのずから要らなくなっていく。
玉城知事は橋下徹をほめ殺せ。
ここまで書いた以上、橋下徹は逃げることは出来ない。
敵前逃亡は安倍首相だけのことにすればいいのである(了)
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