安倍・菅暴政コンビの不遜もここまで来たか。
そう思わせる朝日のスクープ記事が、きょう12月13日の一面に
掲載された。
その記事は、天皇陛下の退位日を決めるために開いた昨年12月の皇
室会議について、公式な議事録が無い事が判明したという記事だ。
朝日新聞が議事録の情報開示を求めたところ、宮内庁は「不存在」を
理由に、すでに公表済みの議事概要の開示しか、しなかった、できなか
った、というのだ。
朝日が同時に要求した1989年と93年の皇室会議の議事録は存在し、
宮内庁は開示したと言うの、今回の皇室会議だけは議事録は不存在であり、
開示出来なかったというのだ。
これはまさしく安倍政権の下における公式記録の不作成であり、情報
隠しだ。
かくて、憲政史上初の天皇陛下の生前退位に関する国家の意思決定が、
検証できないまま、つまり国民が象徴天皇制の何かを知らされないまま、
あらたな天皇の時代に移行する事になる。
ますます象徴天皇制は国民から遠くなり、時の政権がすべてを決める
事になる。
戦後のこの国の国体、つまり日本という国のあり方は、象徴天皇制と
憲法9条と日米安保体制の三位一体で出来た。
そして矛盾を抱えたまま、その事を国民が気づかないまま、きょうま
で来た。
日米安保体制が密約ばかりであることは皆が気づき始めたが、これから
は象徴天皇制さえも、闇に葬られる事になる。
2016年8月8日の今度の天皇陛下のお言葉によって、せっかく国民
が象徴天皇制について知る絶好の機会を提示されたというのに、安倍政権
によって国民的議論が封じられ、皇室会議の議論すら知らされないままに、
新しい天皇の時代に移行させられようとしている。
憲法9条に至っては、安倍首相の手で完全に否定され、この国の国体か
ら消されようとしている。
まさしく安倍首相の手で日本の三位一体の戦後の国体が、日本国民の気
づかないうちに、日米安保体制一辺倒に変えられようとしているのだ。
これは安倍首相による日本と日本国民の私物化である。
安倍暴政ここに極まれりである。
そうさせてはいけない。
憲法9条をこの国の国是とすることを訴える政党が、いまこそこの国
の政治の中に出て来ないといけないのである(了)
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