いうまでもなく、今度のサミットの最大のテーマは、自由貿易体制を否定するトランプ大統領の理不尽な米国第一主義をどうやって阻止するかであった。
そのサミットが終わり、今朝7時半過ぎからサミット終了直後の安倍首相の記者会見の模様をNHKが流している。
それを聞きながらリアルタイムでこれを書いている。
驚くべきデタラメの記者会見だ。
冗談はモリ・カケ疑惑答弁だけにして欲しいと思わせる記者会見だ。
いつもの通り、安倍首相の記者会見は、冒頭で長々と自画自賛する答弁にはじまり。そしてそれで記者会見はほとんど終わる。
今回もまさしくそうだった。
そしてそこにはトランプ大統領の保護主義を批判する言葉は一言もない。
他の首脳が皆トランプ大統領のルール破りの保護関税を批判したというのにである。
そしてトランプ大統領の保護関税から不当な被害を一番こうむるのは日本であるというのにである。
「議論の応酬はどの国の為にもならない」、「自由で公正なルールを深化させる事が重要だ」などという抽象論でごまかし、G7の結束を維持できたことへの貢献を自画自賛する始末だ。
その後に次ぐ質疑応答に至っては、ほとんど答えになっていない。
拉致問題の重要性を長々と強調した後で、それならば今後の日朝直接協議の見通しはと聞かれ、何ひとつ明確に答えられなかった。
トランプの日本車輸入規制にどう対応するのかとの答えに至っては、何を勘違いしたのか、日中関係の改善の重要性を語り出した。
そして時間切れを理由に共同記者会見は見事に中途半端に打ち切られてしまった。
こんな無意味で、異常、異例な記者会見だったにもかかわらず、いつものように岩田記者が出て来て、解説にならない解説をしていた。
何もかもがデタラメだ。
もはや安倍首相は日本の首相としてまともな職務を遂行できなくなっているのではないか。
これ以上首相であり続ければ、日本はもとより安倍首相自身も恥をさらす事になるのではないか。
冗談ではなく、本気でそう危惧した。
安倍首相はもう終わっているのだ。
そう予感をさせられたG7後の安倍首相の記者会見だった。
果たして大手紙はこの共同記者会見の模様をどう報道するだろうか(了)
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