財務省を一方的に悪者にした調査報告書を公表し、再び米国に高飛びしようとしている安倍首相。
その後も外遊に明け暮れ、それが終れば国会も閉会になる。
かくして、一連の疑惑追及は幕引きだ。
もし安倍首相や自民党がそう思ってるなら大きな間違いだ。
安倍首相は逃げ切れない。
私がそう確信する理由は山ほどある。
その最大の理由は、なんといっても安倍首相が関与していたという動かしがたい「不都合な真実」だ。
それが事実である限り、ひとつの疑惑をもみ消しても別の疑惑が出てくる。
またひとつあらたな証拠が共産党から公表された。
きょう6月6日の東京新聞が一面トップで大きく報道した。
すなわち、森友ごみ撤去費用について、会計検査院と国交省と財務省がその対策について事前に共謀していた事を示す内部文書が公表されたのだ。
その一方で、きょう6月6日の毎日新聞が一面トップでスクープ報道した。
すなわち、森友疑惑が国会で追及され始めた昨年2月、杉田官房副長官や今井首相秘書官らが官邸で対応策を検討した際、素直に陳謝したらどうかという助言に耳を傾けず、安倍首相は強気の姿勢を崩さなかったという。
これではっきりしたことは、今度の安倍疑惑をめぐる混乱のすべての責任は安倍首相一人にあるということだ。
安倍首相一人を悪者にすればいいということだ。
このような事実が次々と明らかになるのは内部告発がなくならないからだ。
内部告発がなくならない以上、安倍疑惑は終わらない。
二つ目の理由は検察審査会への審査申し立てだ。
いくら検察や司法が権力に屈して不当な判断を下そうとしても、誰もがそれを不服として検察審査会に審査を申し立てる事が出来る。
そして検察審査会が間違った決定をしても、それを不服として再審査を求める事ができる。
これでは安倍疑惑の追及は終わらない。
最後は国民が安倍首相を裁くことになるのだ。
三番目の理由は、、こうして疑惑追及から逃げられない安倍首相の政策がどんどんと劣化していく事だ。
疑惑隠しや支持率回復を狙って、安倍首相はどんどんと大衆迎合的な政策をとらざるを得なくなる。
その結果、日本はますます困難な状況に追い込まれていく。
まともな仕事が出来なくなった官僚たちは、やがて自民党の良識派に、このままでは日本は潰れると迫り、官僚と自民党による安倍包囲網が出来るだろう。
官僚たちは決して野党とは組まないが、自民党と一緒なら安倍政権に動く。
かくして自民党と官僚が結束して安倍一強を倒す事になる。
さすがの安倍首相も、疑惑追及が収まらず、国民の不信が解消せず、おまけに内外の政策が行き詰まり、官僚たちと一緒になって自民内から安倍降ろしの動きが出て来れば、体力も気力もなくなっていく。
どうせ辞める事になるのだ。
一日も早く辞めた方が日本のためだ。
いや、安倍首相自身のためでもある(了)
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