新党憲法9条

憲法9条それは希望

「社会保障費も防衛費も過去最大」という報道のまやかし

 18年度の予算案がきょう12月22日に閣議決定されるという。

 NHKや大手紙は、それを紋切り型に「社会保障費と防衛費が過去最大となる」と報じている。

 あたかも安倍政権が、政治の要諦である国民の暮らしと安全を最優先したと言わんばかりだ。

 数字の上ではその通りだ。

 しかし、その内実は正反対である。

 社会保障費は、いくら過去最大といっても、焼け石に水といってもいいほど不十分だ。

 しかも、その一方で、乾いた雑巾を絞るように増税と年金、保険料の切り詰め、圧迫を図っている。

 その一方で防衛予算はどうか。

 およそ不必要で役立たずの経費のオンパレードだ。

 しかもそのほとんどが米国の言い値で米国軍需産業に流れ込む仕組みになっている。

 トランプ大統領が米国の雇用に役立つと喜ぶはずだ。

 そのような予算案が、年末の政治折衝を待たずにあっさり決きまる。

 安倍一強を見事に象徴する予算編成だ。

 かつての政治ではありり得なかった来年度の予算編成が、野党もメディアも沈黙したまま、当たり前のように静かに、きょう決まる。

 来年度に入れば、国会の予算審議で待ったをかけられるって?

 そう期待したいが、これまでの国会を少しでも知っている者なら、誰も本気でそうは考えないだろう。

 これで決まりだ。

 何とかしなければいけない(了)

コメント & トラックバック

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  1. 国の借金は雪だるま式に増え、社会保障費もしかり、しかし年金を支える若者が少ない。 少子化も改善は無理だろう。
    いくら無駄を絞り、天下り、防衛費など抑えても、たかがしれている。
    今はいいが、日本に未来はない。

    もうこれを改善するには一択しか道がない。

    大量の移民を受け入れるしか、毎年何十万人の移民を。
    もう犯罪が増えるとか言ってる場合ではない。

  2. 自分達で稼いだカネじゃないから

    適当に数字のマジックで予算案を作れるんだろ~

    財務省で忖度プロフェッショナルの官僚オタクが

    汗水垂らして死に物狂いで稼いだ労働者の身銭を

    日本国中から毟り取るように掻き集めた

    百兆円近くの血税

    国会で居眠り呆けてる政治屋や、官官接待三昧で銀座の高級バ~に入り浸りの忖度キャリア官僚らには

    自分自身の大切な身銭意識は全くないんだろうな

    その昔、朝日訴訟で生活保護基準の低レベルさを訴え、

    日本の社会保障の問題点を指摘し死んで逝った

    朝日茂さんの苦境を少しでも感じられるセンスがあれば

    今回の予算編成などには成り得ないと思うが

    高偏差値で相手を蹴落とし受験戦争に勝ち上がって

    東大法学部なんぞへ入った連中が

    此の国の物心共に貧しい社会を形成維持してるんだろうね

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