私は12月14日のメルマガ第970号で書いた。
ティラーソン米国務長官が講演で語った前提条件なしの北朝鮮との交渉発言は、本当にそうなるかはしばらく様子を見ないとわからないと。
しかし、これほど早く前言を撤回するとは思わなかった。
15日午前(日本時間16日未明)に行われた国連安保理事会でティラーソン国務長官は北朝鮮が非核化するまで圧力をかけ続けなければいけないと各国に圧力強化を呼び掛けたのだ。
これを報じたきょう16日の各紙の中では、唯一毎日だけが「軌道修正したかのような発言」と書いたが、他のすべての報道は、「無条件対話を撤回した」と断じている。
もちろん、前言撤回である。
そして、これは前代未聞の事だ。
いやしくも戦争が始まるかどうかの瀬戸際の外交をしている時に、こんないい加減な発言をした国務長官は、世界に恥をさらした。
もはやティラーソンは辞任するしかない。
いや、辞任さえもできずに、トランプに恥をかかせられたまま、まま放置されるかもしれない。
まさしく役立たずの国務省が続く。
しかし、私がここで書きたい事はその事ではない。
米国と北朝鮮の、核武装をめぐる外交力の差である。
ティラーソン国務長官が無条件交渉の用意があると講演で発言した直後に、ホワイトハウスはそれを否定した。
この米国の迷走の時、当時の報道の中で、タイで開催される安全保障の会合で北朝鮮の代表が出席するので、そこで米朝が接触する可能性があると報じられたことがあった。
ところが、結果的に北朝鮮代表は姿を見せず、結局、米朝対話は行われなかった。
そしてその時の報道で、その理由として、ホワイトハウスがティラーソン国務長官の発言を否定したのを見て、北朝鮮は出席を取りやめたという見方が報じられていた。
まさしく北朝鮮はトランプ大統領の出方を慎重に見極めていたのだ。
そして、今度の国連安保理における米朝の批判の応酬だ。
どのような背景があったにせよ、前言をいとも簡単に撤回して、まるでロボットのように圧力強化を訴えるだけのティラーソン国務長官の言葉に説得力は皆無だ。
その一方で、北朝鮮は、核保有国の中で核兵器を使って他国を恫喝、攻撃する国は米国だけだと反論する。
米国は、ぐうの音も出ないだろう。
外交力でここまで敗北した米国は、あとは戦争をするしかない。
米国が他国に負けないのはそれしかないからだ。
果たして米国の北朝鮮攻撃はあるのか。
それについては次回で書く(了)
安倍忖度芸人筆頭格の松本人志が、都内焼肉店で安倍総理と会食
安倍は、昨年もテレビのワイドナショーで松本と共演した
松本といえば、以前より露骨な安倍擁護を展開するお笑い芸人
百億円超の巨額税金詐取が疑われる加計疑獄についても
「ちょっと脇見運転したかしてないか程度の話」などと
安倍政権の疑惑隠しの一翼を担ってきた
その松本は吉本内でも非常に大きな力を持っているので
吉本の安倍迎合への旗振り役
同席の古市憲寿も安倍礼賛言論人
言論及び芸能界全体へ政権忖度体制が強まっている
逆に、アンチ安倍政権を発信している芸人・言論人は、ドンドン干されていく
「こんな人たちには負けない」発言の安倍が企みそうなこと