共産党大会が終わって習近平主席は毛沢東、鄧小平に続く、強固な中国の指導者となった。
安倍首相もまた今度の選挙で安倍一強を再び手に入れた。
この二人の一強時代の到来で日中関係が改善されるという楽観論が出始めた。
つまり、習近平主席は国内政局に配慮する必要がなくなり、これまでのような日本に対する強面ぶりを示す必要がなくなった。
一方の安倍首相は、北朝鮮危機のおかげで韓国との関係は表面的には改善し、残るは日中関係の改善だけとなった。
外務省は日中韓サミットを年内に開催したくてしょうがないし、来年3月に再選を果たすと言われる李克強首相を国賓として日本に招待したい。
経産省としても、習近平主席が重視する一帯一路に日本が全面的に協力することを願う財界に応えたい。
財務省も、中国が主導するアジアインフラ投資銀行への日米同時加盟を密かに願っている。
そう考えると、日中関係は劇的に改善するかもしれないというわけだ。
たしかに安倍首相にとっては中国との関係を改善する絶好のチャンスだ。
それでも、安倍首相は北朝鮮への圧力ばかりを叫んでいる。
気がついたら、米・中・ロの話し合いで密かに米朝対話が進んで安倍首相は梯子を外されかねない。
いまこそ安倍首相は日中関係の改善をこれからの外交の最優先政策にすべきだ。
それに気づかないようでは安倍首相はよほど無能である(了)
Comment On Facebook