きのうの夕方の安倍首相の解散・総選挙の記者会見は、思った通りの無意味なものだった。
愚にもつかない理由を長々としゃべっていたが、一言で言えば選挙で信任を受けてさらに政権を続けたいというだけの記者会見だった。
そこで止めとけばまだ傷が浅く済んだのに、そのあとテレビ局をはひごして、墓穴を掘った。
語れば語るほど突っ込まれ、答えに窮する始末だ。
これでは、選挙が始まって、安倍首相が演説を重ねれば重ねるほど、どんどんと国民が離れて行くだろう。
そして、今度は自ら仕掛けた、自らの信任を問う選挙だから、演説から逃げるわけにはいかない。
それにくらべ、小池百合子は見事だ。
劣勢と見るや、すべてをリセットすると宣言して今度の選挙に全面的に参加する事を宣言した。
しかもパンダの名前の発表とあわせて、「希望の党」を発表した。
安倍首相の記者会見を上書きするかのように、その一歩先に参加宣言し、しかも安倍政権との対決姿勢を示した。
選挙の帰趨を決めるのは党首の発信力だ。
うそつき安倍首相が語れば語るほど、聞くものは離れて行く。
その一方で、小池都知事が語れば語るほど、期待が膨らむ。
小池嫌いの日刊ゲンダイは、小池新党をポンコツの掃き溜めとこき下ろしている。
集まってくる顔ぶれをみるとその通りだ。
しかし、今の政治家は、どの党も、ほとんどの政治家が選挙で勝つためには何でもするポンコツばかりだ。
いまは、安倍を許すか、逃がすか、の判断を下す時だ。
そして安倍首相をここで逃がしてはいけない。
小池百合子は確かにその本性は右翼だ。
安倍以上の筋金入りの右翼かもしれない。
しかし、小池百合子は右翼以上に、これ以上ない現実主義者だ。
いざとなれば民意を優先して自らの考えを封印することができる。
ここが安倍首相との大きな違いだ。
今度の解散・総選挙は誰が見ても自らの延命を狙った安倍首相の総選挙の私物化だ。
こんなことを許すようでは日本の政治は終わり、日本は終わる。
いまの政治家で安倍暴政を阻止することのできる唯一の政治家は小池百合子だ。
なにしろ、日頃あれだけ小池百合子に批判的な片山善博前鳥取県知事が、知事と国政政党トップの二束のわらじをはこうとする小池百合子を批判しながらも、安倍首相の解散をまさに自己都合のなんでもあり解散だと酷評してこう語っている。
「小池知事が政党代表として打って出るのも正当防衛とは言える」と(9月26日毎日新聞)
ここまで片山に言わしめた小池百合子の勝ちだ。
安倍破れたり!である(了)
Comment On Facebook