安倍政権の安全保障政策とは何か。
いうまでもなく日米軍事同盟を最優先した核の傘に依存した防衛政策
だ。
だからこそ核廃絶条約に反対し、ものすごい勢いで血税を使って迎撃
ミサイルシステムを強化している。
ところが、今度の北朝鮮のミサイル発射で何が明らかになったか。
それは、そのミサイル防衛政策がまるで役に立たないという厳然とし
た事実だ。
なにしろ北朝鮮のミサイルは、発射からわずか10分ほどで日本を飛
び越して2700キロ先の太平洋に着弾した。
もしこれが日本を狙ったものであれば、着弾まで5分もかからないだ
ろう。
本気で日本を守ろうとするなら、真っ先に、北朝鮮がミサイルを発射
した直後に、日本海に配備されているイージス艦から撃ち落とさなけれ
ばいけない。
しかし、それをしなかった。
いや、出来なかった。
そうであれば、日本の本土に着弾する直前にPAC3で撃ち落とすし
かない。
しかし、PAC3は射程可能距離はわずか数十キロだ。
北朝鮮が標的とする場所に常時配備していない限り撃ち落とせない。
しかしPAC3は自衛隊駐屯地に置かれたままだった。
このPACの役立たずにはおまけがついている。
北朝鮮がミサイル発射を行う前から、米軍基地内でPAC3の発射訓
練が予定されていた。
なぜ米軍基地内での訓練が必要だったのか。
それは米軍の指導が無ければ自衛隊だけではPACは使えないから
だ。
ところが、北朝鮮のミサイル発射の情報を受けて、米軍の司令官が訓
練を欠席したという。
これではPACは必要な時に使えない。
おまけに自衛隊の司令官が堂々と認めている。
まさかこのタイミングで北朝鮮がミサイルを発射するとは思わなかっ
たと。
これはPAC3など、はじめから使えないことを自衛隊担当責任者が
みずから認めたということだ。
イージス艦でもPAC3でも日本を守れない。
つまり日本のミサイル防衛システムでは日本を守れないとうことだ。
これは素人でもわかることだ。
安倍首相の安全保障政策は根本的に見直さなくてはいけないという事
である(了)
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