6月30日に行われたトランプ大統領との初の首脳会談で、文在寅韓国大統領は、北朝鮮との対話の重要性を訴え、私を感動させた。
もっと感動したのは7月6日にベルリンで演説し、北朝鮮に南北統一の諸提案を呼び掛けた事だ。
いうまでもなくベルリンは東西ドイツ統一の象徴的な場所だ。
残念ながら北朝鮮はこの呼びかけに応じようとはしていない。
それどころか、あらたなミサイル実験や核実験さえも行いかねない頑なさだ。
その北朝鮮の反応を見て、日本のメディアは文在寅大統領の甘さを批判する報道が見られる。
東京新聞でさえ、「対話 手詰まり感強まる」と報じている(7月22日)。
しかし、間違っているのは金正恩の北朝鮮だ。
その北朝鮮を批判して、更なる制裁強化を進めようとする米国や日本だ。
同じ民族が、政治的イデオロギーの為に起きた戦争に引き裂かれ、いまでも悲しんでいる。
そのような状態を、一日もはやくなくすことは指導者の責務であり、歴史の要請である。
それを拒む金正恩は間違っている。
ただ、それだけだ。
金正恩に拒否されてもなお対話を呼びかける在文寅大統領は感動的だ。
文在寅大統領の正しさは必ず歴史が証明するだろう(了)
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