私は民主党が選挙で自民党を倒して政権を取り、いわば市民革命を起こしたにもかかわらず、わずか3年で大失敗した体たらくを見て、もはや政権交代の繰り返しは意味がないと確信した一人であるが、権力を握らなければ意味がないのが政治であるとすれば、政権を取る可能性のない万年野党では、誰も関心を示さないのもうなづける。
その意味では、安倍自民党に対抗する唯一の政治勢力は、いまや小池新党だけである。
都民ファーストの人気に陰りが見えたと見た小池百合子が、自民党を離党した。
その効果があって、直後の世論調査では都民ファーストが五分五分の戦いに戻した。
今度の都議会は文字通り一騎打ちとなるだろう。
国民が望んでいるのはまさしくそれだ。
都民ファーストが勝てば、文字通り小池新党に名を変えて一気に国政に向かうだろう。
かろうじて自民党が第一党を守ったとしても、もはや小池新党の動きは避けられない。
小池新党が「安倍・菅暴政の阻止」を掲げれば、そしてそれを若狭、小池の離党が宣言したようなものだが、安倍・菅暴政を倒して政権交代をなしえる政党は小池新党以外にない、となって、国民を巻き込んだ一大政局になる。
それはとりも直さず野党第一党である民進党の終焉である。
その事を象徴するような記事を見つけた。
きょう6月7日の読売新聞が報じていた。
民進党の柿沢未都役員会長が、その役職を辞任する意向を蓮舫代表に伝えていた事がわかったと。
その理由は、都議会選で民進党の後任を得ていた妻の柿沢幸絵都議が、都民ファーストとの連携を模索するため離党届を出したことに対する責任を取るためだという。
東京都議会選挙まで一か月を切ったというのに、民進党候補者の離党はまだ止まらないのだ。
このままでは民進党当選者は限りなく少なくなる。
それはそのまま、国政で安倍自民党に代わる可能性のある野党第一党は、小池新党になるということだ。
民進党は、あたかもあだ花の如く、その歴史的使命を終えるということだ。
7月2日の東京都議会選挙の後に、間違いなく政治は大きく動くだろう。
新党憲法9条の出番が来るときはその時である(了)
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