ついに小池百合子が自民党との全面対決に踏み切った。
私はそれを歓迎する。
政局は俄然おもしろくなってきた。
私は東京都知事選が終って間もない頃、小池百合子に最も近い関係にある人物と会食してメッセージを託した。
安倍暴政をストップできるのは小池百合子しかいない。
その為には対決姿勢を鮮明にすべきだ。
自らの考えを変えろとは言わないが、少なくとも、歴史認識と憲法9条改憲だけは、自らの考えを封印してでも、安倍首相と反対の姿勢を貫けと。
そのメッセージが伝わったかどうかはわからない。
しかし、その後の小池百合子の言動を見ていると、安倍・菅政権と対抗している事は明らかだ。
問題は、自民党内にとどまって反安倍勢力の旗頭になるのか、自民党と決別して一大勢力をつくるかだ。
そして、あの赤坂の夜の会合に参加した事を見て、私は自民党内にとどまって総裁を目指す事を選んだと思った。
しかし、その後の状況の変化が全面対決の道を選ばせたようだ。
もちろん、豊洲問題や東京五輪問題による決断の遅れが、自民党の巻き返しを許したこともある。
このままでは都議会で自民党に勝てないと考えたとしても不思議ではない。
しかし、それだけではないはずだ。
私が注目したのは、小池百合子が、「忖度」という言葉を使って安倍・菅政権を批判したことだ。
それに呼応するかのように、若狭議員が小池百合子に先行して離党した時、加計疑惑も離党に踏み切った理由の一つだと明言したことだ。
いうまでもなく、森友学園疑惑、加計獣医学部疑惑、それに山口準強姦疑惑で露呈した、安倍・菅暴政の人事介入・忖度政治は、いまや安倍政権のアキレス腱だ。
それを批判するということは安倍・菅暴政コンビの逆鱗に触れる事だ。
それを批判して自民党を離脱したのである。
東京都議会選に出た時の「賭け」の再現だ。
全面戦争に賭けたのである。
すべては都議会選挙の結果いかんだ。
負ければ小池百合子はただの東京都知事に終わり、勝てば都民ファーストは一気に小池新党となって国政に向かうだろう。
これから7月2日までの一か月の政治報道は東京都議会選挙一色になる。
そして、その後の日本の政治は激変する。
私は、もちろん小池百合子の勝利を期待する。
新党憲法9条にチャンスが来る時は、小池新党が勝ち、既存の野党が崩壊し、日本の政治構図が激変する時であると思うからである(了)
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