きょう発売の週刊新潮(6月8日号)に、「検察審査会が動き出す安倍首相ベッタリ記者の準強姦」と題する特集記事がある。
いうまでもなくベッタリ記者とは元TBSワシントン支局長であり、現在は「安倍総理」を擁護する論評をテレビや新聞でまき散らしているフリージャーナリストの山口敬之の事である。
「準強姦」とは被害者である詩織さんという女性が5月29日に記者会見を開いて告発した、山口敬之に対する逮捕状の罪名である。
この週刊誌の特集記事は国民必読の記事だ。
この記事を読んだ者ものなら、誰もが許せないと思うだろう。
もちろん山口敬之の準強姦の卑劣な行為の事だ。
その一部始終が、ここまで関係者の話で明らかにされるとは驚きだ。
意識不明の詩織さんを都ホテルに抱きかかえて運ぶ姿まで防犯カメラではっきりと映っているのだ。
しかし、誰もが許せないと思う、より深刻な事実は、告訴状を受理した高輪署が、あらゆる証拠をそろえた上で準強姦罪の逮捕状を準備したのに、直前になって中村格(いたる)警察庁刑事部長(当時)の指示で逮捕が見送られたという事だ。
それだけではない。
捜査中止が命じられ、捜査員が配置換えさせられたという。
この中村という警察官僚は菅官房長官の秘書官だったという。
いまでは共謀罪を強行成立させる責任者のひとりであり、共謀罪成立後は更なる出世が約束されているという。
いまでも毎日一度は菅官房長官と連絡を取り合う仲だという。
話が出来過ぎている。
しかし、詩織さんは検察審査会に申し立てた。
検察審査会といえば、10年ほど前にあの小沢一郎を強制起訴した人民裁判だ。
まともに機能すれば山口の卑劣な行状を許すはずがない。
山口が強制捜査されるようになれば、その時点で安倍政権は終わる。
いや、この週刊新潮の特集記事を読んだ国民は、もはやこの問題をうやむやにしようとする安倍政権を許さないだろう。
仮に検察審査会が山口を不起訴にするようなら、今度こそ検察審査会に対する不信感が決定的になる。
検察審査会に強制捜査権を与えたあの司法改革が、黒と白といい、白を黒にする、国策捜査の道具だった事が明らかになる。
どっちに転んでも、安倍・菅政権は、山口敬之準強姦罪疑惑で命運が尽きる(了)
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