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回数を重ねる事しか誇れるものがない安倍・プーチン首脳会談 

 こうなることはわかりきっていた事であるが、そしてその事を私は何度も書いて来たが、正直言って、ここまで不毛な首脳会談になるとはさすがの私も思わなかった。

 きのう4月27日夜にモスクワで行われた安倍・プーチンの17回目の首脳会談の事である。

 北方領土問題に進展が見られなかった事は誰も驚かない。

 昨年12月の安倍首相の訪ロの時に、もはや安倍首相では北方領土の解決は無理だと国民は知らされたからだ。

 しかし、そこで合意された、いかさまの北方領土共同経済活動ですら、なんら目新しい進展がなかったのは驚きだ。

 そして、北朝鮮問題だ。

 いまやすっかり冷え込んだトランプ・プーチン関係であるが、ウクライナ問題やシリア問題で激しく対立するようになった。

 いまこそ、トランプとプーチンの双方に個人的信頼関係を築いた自分が橋渡し役を果たす時だ。

 安倍首相はそう宣伝するに違いない、このタイミングで行う今度の訪ロの目的はそれしかない、そう私は先手を打って書いた。

 ところが、それさえも失敗に終わったのだ。

 それどころか、いたずらに北朝鮮を挑発するなと、たしなめられたのだ。

 断っておくが、今度の安倍首相の訪ロと日ロ首脳会談に関する評価は、私一人が否定的なのではない。

 きょうの各紙もこぞって否定的に書いている。

 それだけではない。

 安倍首相の広告新聞である読売新聞まで否定的に書いているのだ。

 領土交渉見通せずと。

 共同経済活動課題多しと。

 米露対立が影を落としたと。

 もはや安倍首相の外交は、自分一人が勝手に成果を強調するだけの空っぽ外交であることがはっきりした。

 つぎの日ロ首脳会談は、7月にドイツで開かれるG20首脳会議の際に18回目を行うという。

 物凄い回数だ。

 確かにこの回数の多さは、これまでのどの首相も、そしてこれからのどの首相も、かなわないだろう。

 「怒り通り越して笑うしかない」というのが私の安倍批判の口癖だ。

 しかし、回数の多さしか誇れるものがない安倍・プーチン首脳会談を見ていると、よくもここまで日本の外交を貶めたものだと、笑いを通り越して激しく怒るしかない(了)

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