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危機管理上好ましくないと北欧訪問を取り止めた安倍首相の笑止

 くどいようだが何度でも書く。

 どうして今年に限ってメディアは総理以下閣僚や国会議員の外遊について報じないのか。

 毎年必ず報じてきたのに。

 そして今年も4月末からのゴールデン休暇が間もなくやってくるというのに。

 私の記憶では、いまだ政府は安倍首相の連休中の外遊を公式発表していないはずだ。

 そう思っていたら、きょうの産経新聞と読売新聞が一段の小さな記事で書いた。

 安倍首相は北朝鮮情勢への対応に備え、海外訪問の期間を短縮する方針を固めたと。

 4月下旬からの訪ロと訪英は予定通り行うが、北欧訪問は取りやめたと。

 とんだお笑いだ。

 外遊日程の公式発表もしていないのに、なぜこんな事がニュースになるのか。

 首相の外遊日程の変更は一大外交問題であるのに、なぜ読売、産経だけが書いたのか。

 しかもスクープなら大きく書くはずなのに、一段の見落としそうな小さな記事で済ませたのか。

 それよりもなによりも、なぜ短期外遊はいいのに長期外遊はダメなのか。

 朝鮮有事は、いつ、なんどき起きてもおかしくないと一番騒ぎ立てて来たのはメディアだったはずなのに。

 しかもメディアの先頭に立って騒いで来たのは産経と読売だったのに。

 そして、なぜ訪ロと訪英は認められるのに、北欧外遊は認められないのか。

 まるでロシアと英国は重要だが北欧はどうでもいいと言わんばかりだ。

 これらの国に、日本政府はどう釈明するのだろうか。

 何から何まで突っ込みどころ満載のメディアの安倍外遊の報道ぶりである(了)

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